在庫管理の重要性とは?

美容室を経営するにあたり、集客や売上は常に気にされ、仕組みをつくられたり、改善を図られるサロン様も多いと思いますが、在庫管理はどれくらい重要視されていますか?

使われなくても消耗したり無くなったりはしないので、「在庫を切らさないようにだけはしておこう」という感覚で、在庫というものを考えていませんか?

今回は、後回しにされがちな「在庫管理」に注目していきます。

在庫管理とは

当日の売上、今月の売上、また会社の現金はいくらあるかということは把握されていると思いますが、在庫はどれだけあるか、年間や月初から月末にかけてどれくらい動いているか把握していますか?

在庫は、商材に形を変えたサロンの資産です。仕入れたものを店販として販売できれば利益が出ます。「在庫」イコール「お金」とも言えますね。

扱う商材が多くなればなるほど在庫の管理は大変ですが、お客様の施術に使用する在庫も正確に管理できていないと、必要なとき、お客様の施術ができないという事態を招いてしまいます。そういった面からも、在庫の動きを常に把握するという在庫管理は必要です。

在庫の動きが小さければ把握もしやすいですが、在庫数の変動は大きい方が良いです。
在庫数が動かないということは、お金として使えない資産を抱えているだけということになります。

また、それだけ施術や店販で使われていないということであり、お客様にサービスが提供されていないということでもあります。在庫数の変動が大きいということは、それだけ多くの商材を使用したり店販により、お客様に多くのサービスを提供できているということになります。いわば、在庫の出入りはサロンの健康状態を表すとも言えます。代謝の良いサロンでありたいですね。

 

在庫管理のメリット

  • コスト削減&販売機会損失を防ぐ

「無くなっては困るから」と余計な在庫を抱えていては、意味がありません。
毎月の仕入れ数と販売・使用数が近ければ、過剰在庫を抱えることもなく、常に新しいものを使用することができます。食品等と比べれば消費期限は長いかもしれませんが、商品は経年劣化していきます。いつでも新鮮な状態のものを使用してお客様にご満足いただきたいものです。

  • 粗利の計算

利益は、売り上げたメニューや金額だけでは計算することができません。原価や在庫を踏まえた計算が必要となります。

売上原価を計算するためには、「期首棚卸高」と「期末棚卸高」が必要です。

売上原価の計算方法は、
売上原価=期首商品(前期の在庫分)+当期仕入(当期に仕入れた分)ー期末商品(当期の在庫分)
となります。
売上原価の数字を誤ると、会計期間の利益を正しく計算できなくなるので注意が必要です。

 

美容サロンで在庫管理をするべき理由は、適正な在庫を保持しながら、正確な利益を計算することです。在庫管理をすることで、過剰在庫によるコスト増加や販売機会損失を防ぐことができます。

在庫の回転率を把握することで現在のサロンの経営状態をより具体的に把握し、今後の正しい計画にも活かせるということですね。

 

在庫管理のデメリット

在庫管理をするとき、ネックとなるのはどのようなことでしょうか。

  • アナログにしようとすると、手間と時間がかかる
  • システムを取り入れようとすると、コストや使いこなすまでに時間や労力がかかる
  • スタッフ全員へのルール徹底ができるか不安

こういったことが考えられるでしょう。

 

POSシステムと一緒に在庫管理をする理由

取り扱い商品が増えると、在庫を管理するのは時間もかかりミスも出やすく大変にはなりますが、POSシステムと連動していれば、それも簡単です。

1.システム化することで効率化

「スタッフがパソコンやシステムに苦手意識があるからアナログでやっている」という声もよくお伺いします。
Excelや手書きの管理表などは手軽に使いやすいと思われがちですが、取り扱い商品が多ければ多いほど時間と労力が必要となります。また、自ら計算をする必要があります。

しかしシステムなら、入出数があったときにその都度、単純な入力作業で登録しておけば、自動計算され在庫数も一目瞭然です。

店販ならば、自動で在庫が減るので、入力の手間すらかかりません。また、メニューと商材を紐づけておくことで、施術の際に使用する商材の在庫管理も自動で計算できるシステムもあります。

POSシステムと連動することで、売上と一緒に管理することができ、単純な入力作業はできる限り効率化して時間をかけないようにすることで、生産性を高めることに繋がります。

 

2.在庫管理の店内ルール共有化

一般的な在庫管理として、例えば、その都度の入力を必要とする場合、
【仕入れ】:商材がサロンに届いて、保管場所へ移動するとき検品と一緒に登録する
【使用】 :美容室で施術にカラー剤を使った場合、使用したものを選択して使用数を登録する
このようなルールを決めます。

POSシステムで店販や施術メニュー一覧は、簡単に確認することができますので、照らし合わせも容易にすることができるでしょう。

とはいえ、多忙なサロン業務で、入力漏れや入力ミスがあっては、実在庫と合わないという事態は避けられません。
これに関しては、スタッフに対しても「在庫=資産」であり、現金を扱っているのと同じという管理の重要性を認識させ、意識を高めなければなりません。システムを使うことで、入力ルールや方法は統一することができます。システムとルールを使って、正確な在庫管理が行えるように誘導していきましょう。

まとめ

「売上は上がっているはずなのに利益が出ない」ということがあった場合、適正な在庫管理ができていないかもしれません。
在庫管理は、サロン経営にとって必要不可欠です。
適正な在庫を保つことで、利益の出やすいサロン経営を目指しましょう。