近年美容室の予約で一番多く利用されているインターネット予約。
お客様の利便性と、美容室側の予約業務に関する負担を減らせるというメリットがあり、多くの美容室でネット予約は導入されています。
それと同時に、美容室のあらゆる業務のシステム化も進んでいますが『ネット予約システム』『予約管理システム』『顧客管理システム』をはじめとした『美容室の様々な業務のシステム化』は、何を優先して導入すれば良いのか迷うこともあるのではないでしょうか?実際、提供されているサービスも数多くあり、運用方法や各システムの導入方法などによっては利用すると逆に煩雑になってしまう心配もあるかと思います。
今回は、システム導入する際に美容室で【ネット予約を利用した集客】と【美容室の管理業務】のどのポイントに気を付けるべきか、あなたの美容室に合う判断ができるよう、システム運用方法のパターンを具体的なメリットとデメリットを踏まえ紹介します。
目次
現代のスタンダード:美容室の予約方法
1.調査結果から読み解く美容室の予約方法
まずはじめに、美容関連のサロンを予約する方法について調査した結果によると、15~69歳女性の予約方法のランキングは、以下の通りです。(割合は多少変わりますが男性も順位は同様)
1位:ネット予約(51.6%)
2位:電話予約(30.6%)
3位:飛び込み来店(16.7%)
4位:来店時に次回予約(8.7%)
この中で一番多いネット予約の内訳としては、以下の通りです。
1位:スマホで、サロン検索・予約サイト利用・アプリ利用(28.4%)
2位:PCで、サロン検索・予約サイト利用(10.4%)
3位:PCで、サロンのHPから(3.9%)
3位:LINE公式から(3.9%)
5位:スマホで、サロンのHPから(3.3%)
▼調査内容は、下記より引用
美容センサス2021年上期資料編(詳細版)<美容室編>「15~69歳男女の美容サロン利用実態」(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー調べ
この結果から見えてくるように、美容室の予約方法としてネット予約は一番使われやすい方法となっており、スマホの利便性がアップしていることにより、スマホサイトやアプリからの予約が増えています。また、美容室集客サイトを利用される方の割合も多いと言えます。さらに、このランキングは各項目について年々その差が顕著になりつつあるのです。
2.美容室での予約管理方法は?
お客様のニーズとして、ネット予約できることが美容室を選ぶ条件になりつつあると言えますが、一方で美容室がネット予約を導入する際に悩むのがそのシステム運用方法です。
便利なネット予約システムは、美容室によって1つのシステムで予約と管理業務をまかなえることもありますが、美容室のシステム化の波は予約に関することだけではありません。今や美容室のシステム化に欠かせない電子カルテをはじめ顧客管理や在庫管理など、あらゆる業務をシステム化することが可能となっています。それと同時に、各機能の特徴を最大限利用するため機能ごとに別のシステムを導入することもあるかもしれません。必要となる機能は、美容室の規模やスタッフ人数、営業形態によって取り入れるべき条件が異なりますが、予約管理と連携しているシステムだと便利ですよね。
では、お客様を呼び込むための1つの基準として、大手集客サイトを利用する場合を考えてみましょう。
大手集客サイトを利用する場合、集客と情報管理の方法は3つのパターンがあります。
- 予約も管理も大手集客サイトに集約
ネット予約を大手集客サイトだけに集約してしまい、全ての情報管理を大手集客サイトのシステム内で行う。 - 大手集客サイト以外にも複数の集客サイトでの窓口を持ち、予約管理は専用システムを利用
大手集客サイト以外にも複数の集客サイトやSNSからの予約情報を取り入れ、それらを管理するため別のシステム管理サービスを利用して予約情報を集約したうえで管理する。 - 自社サイト+各集客サイトなどの予約窓口を持ち、POSレジシステムを利用して管理
SNSの利用も力を入れながら自社専用のWEB予約窓口と新規集客用に集客サイトを利用。あらゆる点から美容室のシステム化を進めたいと考えており、一元管理できるPOSレジシステムで管理する。
では次に、この3つのパターンのメリットやデメリットを詳しく解説します。
あなたの美容室に合うのは、どのパターン?集客と情報管理
各方法には、運用面やコスト面で違いがあります。美容室ごとに理想とする営業方針や接客スタイルは異なりますので、それらを踏まえながら、あなたの美容室に最適な予約管理方法を検討するのがオススメです。
1.HPB(大手集客サイト)一本化型
~美容室の予約も管理も大手集客サイトに集約~
<メリット>
- 予約の確認、管理、設定などすべて、HPBの付随サービスであるサロンボードで完了させられる
- HPBは、日本で一番ユーザーの多い美容室検索サイトなので、集客力に期待できる
- HPBの評価を集めやすくなる
- HPBだけの集客に絞ることで、予約や顧客管理がラクになる
- 美容室でお客様の連絡先を取得しなくても、サロンボードからHPBのお客様ページにメッセージが送れる
<デメリット>
- HPBに掲載する広告費が継続的に必要
- 予約手数料が取られる
- 顧客の固定化が難しい
- HPBを解約すると、サロンボードも利用できなくなるため、情報が残せない
<こんな方にオススメ>
- とにかく新規集客に力を入れたい!
- 自社のホームページを作りたくない、またはすぐ作れない
- 集客窓口を複数持つと管理が面倒なので、HPBだけの集客で良いと思っている
2.予約一元管理システム利用型
~大手以外にも複数の集客サイトに掲載、予約管理は専用システムを利用~
<メリット>
- 集客サイトだけでなくクーポンサイトやSNSの集客窓口も利用できるので、集客の幅が広がる
- 予約導線ごとに一定基準での集客分析がシステムでできる
- 必要に応じて、強化したい予約導線にお客様を誘導しても集客に支障がない
- 主要集客予約サイトをまとめて連携できるので、予約確認や変更が1つの画面で完結し、ダブルブッキングを防げる
- 予約管理に特化しており、複数導線の予約情報をひとつにまとめることができるため、予約管理がラク
<デメリット>
- 主に予約を連携することだけで、システムの月額費用が必要
- 複数の導線を利用するほどシステム導入時の初期設定が大変で、外部サポートが必要な場合も
- 初期導入費用や専用のシステムを利用する必要がある
- 使い慣れるまでが大変
<こんな方にオススメ>
- 複数の集客導線を持ちたい!
- 新規客は大手集客サイト、既存客は自社サイトやSNSなど窓口を分けて持ちたい!
- 予約や顧客管理ができれば美容室のシステム化は十分だと思っている
3.自社サイトおよびPOSレジ管理型
~美容室サイト+各集客サイトなどで予約導線があり、POSレジシステムを利用して管理~
<メリット>
- 顧客情報を自社で持つことができる
- 自社サイトを活用して顧客の固定化がしやすい
- 予約情報に加え、電子カルテの顧客情報、会計情報も全てPOSで管理できるので正確な情報分析が可能
- 会計情報をもとに集計・分析機能があるので、マーケティングに活かせる
- POSレジシステムで在庫等も管理できるため、美容室に必要な業務の多くを一元管理し相乗効果で全体的な業務効率がアップする
<デメリット>
- 導入費用や利用コストがかかる
- 専用のPCや電子機器、システムが必要
- 美容室業務のあらゆることをシステム化できるため、全てを使いこなすには時間がかかる
- 最初のシステム設定が大変
<こんな美容室にオススメ>
- 複数の集客導線を持ちたい!
- リピート客を増やしたい!
- 美容室業務の無駄を削減し、あらゆる業務をシステム化して業務効率を上げたい!
美容室向け一元管理型POSレジ『Bionly(ビオンリー)』のご紹介
直感的な予約管理操作と大手集客サイトとも相互連携可能でユーザー急増中の予約管理もできる美容室専用のiPad顧客管理POSレジシステム Bionly(ビオンリー)をご紹介しましょう。
Bionlyは、設定や詳しい分析などが見られる『WEB上の管理サイト』+普段使いとして直感的に操作できる『iPad型のアプリシステム』を提供しています。
美容室業務に必要な様々な機能を標準装備していますが、予約情報が電子カルテや会計、集計・分析などと連携することで、業務効率が上がる他、グッドデザイン賞も受賞している見た目の良さで、予約内容が色分けやアイコンによって分かりやすく、予約登録や編集は直感的でカンタンにできます!
ここからは、予約機能に関するオススメポイントをピックアップしてご紹介します。
ポイント1:大手集客サイトとの相互連携
Bionlyでは、最初に連携作業を行えば、大手集客サイト(HPB)と相互連携します。
<どんなふうに相互連携する?>
●Bionlyに登録されいている予約は、HPB上に反映され該当日時には「×」が表示されます
●HPBから入った予約は、氏名や予約内容がBionlyの予約表に反映されます
※基本的にはリアルタイムで反映されますが、システムの状態により、数分の誤差が生じる場合があります。
相互連携するのでダブルブッキングを防げ、会員分母の多いHPBとの連携については、手間を最小限に抑えつつ予約を不便なく取り込むことができます。
ポイント2:美容室の自社予約サイトが0円(プラン料金に含まれる)
Bionlyでは、あなたの美容室だけの『WEB予約サイト』を追加料金無しで提供します。
WEB予約サイトでは、
・予約可能な日時のカレンダーが表示
・担当者の選択
・メニューの選択
ができます。
フォーマットは決まっていますが、サロンのテーマカラーが選べたり、各スタッフやメニューごとに画像を設定することもできるので、サロンの個性を出すことも可能。シンプルなWEB予約サイトですが、だからこそ、お客様が使いやすいのがポイントです。お客様は会員登録後、「マイページ」から施術履歴を確認できたり、予約の際は、「前回の予約内容」が表示されることで予約作業を簡素化できます。
「まだホームページが作れていない」という新規オープン予定の方も、「WEB予約サイトを入れると追加費用がかかるんだよな…。」とお悩みだった方も、Bionlyなら追加料金無しでWEB予約サイトをすぐに利用開始できます。
設定は、Bionlyの管理サイトからシフトやメニューの設定ができます。一度、設定を登録してしまえば、次回以降は選択するだけでOKなので、WEBサイト管理の手間を最小限に一元管理できます。
ポイント3:美容室予約ができるサロン顧客アプリも0円(プラン料金に含まれる)
Bionlyでは、あなたの美容室だけの『顧客専用スマホアプリ』を追加料金無しで提供します。
スマホアプリでは、
・予約
・予約履歴の確認
・サロンとのチャット
・サロンからの一斉お知らせ
・お買い物(※美容室で販売している商品のオンライン購入/美容室側で設定をONにすれば)
ができます。
顧客専用スマホアプリ『CHEERBE(チアビー)』は、お客様にインストールしていただくことでご利用可能です。※iPhoneとandroid端末ともに対応
CHEERBEは、汎用性のあるスマホアプリですが、美容室で利用しているBionlyの顧客カルテにお客様情報(メールアドレス)が登録されていれば、どなたでもご利用可能です。お客様がアプリをインストール後、CHEERBEの初回ログイン時にBionlyに登録してあるメールアドレスを結び付けることで、たった一つのサロン専用のアプリとしてはじめて利用できるようになります。
CHEERBEの利用価値は無限大!お客様の囲い込みだけでなく、売上アップも図れる優れものです!
<Bionly予約のポイントまとめ>
BionlyのWEB予約サイトやCHEERBEからの予約は、もちろん美容室で使うBionlyの予約表に自動的に反映されます。
またこのようにBionlyの予約表に入ってきた予約と直接登録した予約は、それぞれの媒体へも自動反映されるので、
・WEB予約サイトからの予約も
・スマホからの予約も
・大手予約サイトからの予約も
全て手間をかけずに、一括システム管理ができます。
▼WEB予約サイトと予約管理システムの連携メリットについては、こちらでも詳しく解説しています。
美容室の予約管理は、どうシステム化すれば良い!?WEB予約サイトと予約管理システムの連携メリットを徹底解説
Bionlyにて予約サイトを導入された美容室の事例をご紹介!
「電話が鳴らないサロン」というのを実現できている実感はありますね
【美容室/furico hair design】
お客様の7~8割の方にはWEB予約を利用していただいてます。開業して6年、本当に「電話の鳴らない美容室」を実現できている実感はありますね。幅広い年齢層のお客様に予約サイトを利用していただいているので、シンプルに使いやすいのかなと。
電話が鳴らない環境を作れているので、お客様も自分に集中してくれていると感じて、顧客満足度も高くなるのでいいですよね。
⇒frico hair designの予約機能活用事例を詳しく見る
大手美容サロン検索サイトへの掲載を一番安いプランにできました
【美容室/No.Blow】
半分以上のお客様は、BionlyのWEB予約サイトと顧客専用アプリ経由で来てくださっています。
大手美容サロン検索サイトとは売上を見比べながら使い分けてます。この売上差額が、大手美容サロン検索サイトの掲載ランクを下げても利益につながるかどうかを判断する材料になります。そういう数値を見て「じゃあ掲載ランクを下げてもいいな」という検討をしましたね。実際に、始めは掲載料が高いプランだったのですが、今は一番安いプランにできています。
BionlyのWEB予約サイトを開設したら、すぐに10件以上の予約が!
【美容室/Black Tree】
集客ポータルサイトはほぼ新規のお客様しか来ないから「新規の方向け」にして、BionlyのWEB予約サイトは「リピーターの方向け」というふうにハッキリ使い分けています。集客ポータルサイトの方は予約枠を制限したうえでBionlyのWEB予約サイトの方を全開であけるようにして、リピーターの方が予約を取りやすく機会損失を出さないで済むように調整しています。
「ネット予約が便利、助かる」というのはお客様によく言われます
【美容室/blanc】
うちは8割がネット予約ですね。というのも「美容室に行こうかな」とお客様が思い立ってご予約くださるのが、20時~23時くらいの営業時間外なんです。SNSのDM予約受付も考えたのですが、忙しい時や営業時間外などに見落としだったり管理がうまくできなくなる可能性があるので、24時間受付できるBionlyの予約システムに絞って活用しています。
美容室の集客と業務負担に差を生む3つの導入パターンまとめ
いかがでしたか?
集客して予約を取り込まなければ売上は上がりません。新規集客に力を入れるのか、リピート率を上げ客単価を上げるか、という営業方針によっても利用する集客媒体は変わってくるかもしれませんが、いずれにしても、予約管理は美容室経営にとって必須業務です。予約の重複は、お客様の不信を生みますし、美容室側としても対応が大変なので、防ぐべき事案です。だからこそ美容室にとって予約管理は重要なのです。あなたの美容室に合った予約管理のシステム化で、スムーズな営業を実現しましょう。
関連リンク
Bionly活用事例
・【実際POSレジってどう?】サロン向けPOSレジ『Bionly』ユーザーのリアルな声まとめ
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集客のヒント
・【リピートしない理由ってなに?】失客データから探る美容室のリピート対策とは
・顧客管理をすることで可能となる、美容室での効率的な再来店促進と単価アップ方法とは?
顧客管理関連
・【美容室の顧客管理の重要性】顧客管理システム導入で売上&リピート率と業務効率もUP!
・美容室で『CRM』を導入すれば利益が上がる?導入のメリットと活用方法をわかりやすく解説!
・来店率がアップする!?顧客へ配信するメールに入れるべきマジックワード
『Bionly』POSレジに関するご相談・お問い合わせ
美容室・美容サロンへのPOSレジシステム新規導入および他社からのお乗り換え等の各種ご相談など、Bionlyへお気軽にお問い合わせください。皆様のサロン運営における課題を伺ったうえで最適なご提案をさせていただきます。
動画で見る『ipad専用POSレジBionly(ビオンリー)
【美容室お役立ちリンク】
・厚生労働省/美容業 統計情報
・厚生労働省/生活衛生関係施設数(美容所・理容所など)の年次推移
・経済産業省/理美容業分析記事一覧
・J-Net 21/独立行政法人中小企業基盤整備機構・美容院
・一般社団法人/日本美容協会
・東京都美容生活衛生同業組合
・日本政策金融公庫/美容業創業の手引き