「ファン化」を促す、美容室・サロンのメールマーケティング手法

「ファン化」を促す、美容室・サロンのメールマーケティング手法

お客様の再来店を誘導したい時や情報を発信したい時、どんなツールを使っていますか?
ハガキ、メール、SNS、アプリなど様々な方法があります。
今回は、その中でもメールマーケティングについてご紹介しましょう。

メールマーケティングとは

そもそもメールマーケティングとは、
「登録済みの会員向けに、最適なタイミングで最適な内容のメールを配信し、来店誘導する」というマーケティング手法です。
メルマガのように、単一的な内容を全員に一斉配信するのではなく、それぞれのお客様に合った内容を届けることで、興味を引きつけます。
総務省情報通信政策研究所により公表された「平成28年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、
メールを読んだり書いたりする時間は、10~20代ではSNSを利用する時間より下回りましたが、
30代以降では、メールを利用する時間は、SNSを見たり書いたりする時間よりも多かったのです。
そして、全世代を平均するとSNSの利用よりもメールを利用している時間の方が多いという結果が出ました。
サロンのターゲット層とする年齢層により、効果的なマーケティング手法は変わるかもしれませんが、
SNSの場合、種類が多く流行もあるため、何に力を入れるべきか常に判断し対応し続けなければいけません。
一方、メールはまだまだコミュニケーション手段として多く利用されており、その有効性は高いと考えられます。
さらに配信する側にとっても、メールは日常的に使っているため、使い慣れないツールを使うよりも、取り組むハードルが低いともいえます。

メールマーケティングのメリットとは

では、具体的にメールマーケティングについて考えていきましょう。
まず、メリットとしては、

低コスト

手紙やDMを郵送する場合は印刷代や郵送代がかかりますし、その他ITツールを利用してメッセージ配信する場合もシステム構築費などが掛かることがありますが、メール配信ならほとんど費用をかけず安価にスタートできます。

お客様一人ひとりに合わせた内容での配信が可能

条件とタイミングを設定することで、そのお客様だけに送られたような配信をすることができます。例えば、「お誕生日」や「来店から〇日後、それに合わせた内容や情報」を配信するなど、自動配信だとしてもお客様は自分にだけ送られた特別なものと感じられるターゲットマーケティングをすることが可能です。

他ツールとの連携

サロンの独自サイトやSNSの画像等にこだわり、作りこまれているサロンも多いと思いますが、そういったものはお客様に見ていただきたいですよね。しかし、それを全ての方に閲覧していただくのは、難しいものです。そこで、ほとんどの方が利用しているメール内にSNSやホームページ、サービスサイトなどへのリンクを入れます。メールは気軽に送りながら、サイトやページと連携させて閲覧を誘導するという相乗効果を生む使い方もできます。

開封率などの効果検証

メール配信システムによっては、開封率も知ることができますし、今後のマーケティング戦略に役立つ情報も得ることができます。メールの開封率からお客様に響くメールタイトルやキャンペーンを考えたり、メール本文内に記載したURLのクリック率から顧客の好みやニーズを再度割り出すこともできます。

デメリットとしては、
配信自体は自動的に行えますが、内容や目的、配信スケジュールはそうはいきませんので、これらを戦略的に考え続けるという手間がかかります。また何年も同じ内容を配信し続けていては特別感が無くなってしまいますので、最低1年に1回は内容もリニューアルしていく必要があります。
これらのことが行えれば、メールマーケティングは、取り掛かりやすくはじめやすい顧客との継続的な関係つくりのためのとても有効なツールとなり、お店のことを思い出していただくきっかけや愛着を育むことができるでしょう。

美容室向けのメールの活用方法

ターゲティングメールの内容はどんなものを送ると良いでしょうか。
Bionlyですぐに始められる自動メッセージ機能を併せて、いくつか例を挙げていきます。

サンクスメール

ご来店頂いたお客様に、感謝の気持ちを込めてメッセージを送ることができます。
新規と既存の方向けのメッセージ内容をそれぞれ設定することができます。
メッセージ配信は、ご来店当日または翌日届くように設定することがおススメです。ビジネスの基本として、お礼は即日行うことで印象が強くなりますし、何気ないこまめな対応やメッセージがお客様への印象を良くしますよね。

バースデーメール

誕生日が顧客カルテに登録してあれば自動配信できます。
誕生日にメールが届くと、素直に嬉しいですよね。お客様自身「サロンに大事にされている」という気持ちが芽生え、また一歩、距離を縮めることができるかもしれません。
割引のクーポンよりも、トリートメントやスパのプレゼントが効果的!という経験談もあります。

ごぶさたメール

しばらく来店されていないお客様へ向けてのメッセージです。
再来店をしていないお客様は、「サロンのことが気に入らなかったから…」というより、「なんとなく」であったり、「他店に一回行ってしまったから戻りずらい」という理由が多いそうです。
そんなお客様に向けてキャンペーンのお知らせや「お待ちしております」とメッセージをお送りすることで、再来店に結び付けることもできるのではないでしょうか。

予約リマインド

お客様のご予約日を、事前に通知する機能です。
来店日当日に次回予約を取られたお客様や予約日より随分前に予約を取ってくださったお客様の中には予定を忘れてしまう方もいらっしゃいます。
そんな時、リマインドメッセージを送っていると安心ですね。
※Bionlyでは、予約日時は自動で入りませんが、「予約は明日!」等、文言を入れて頂くことで前日確認を行いドタキャンを防ぐこともできます。

手動メッセージ

お客様の属性や購入商品などをもとに分類・リスト化してメッセージを配信することができます。
・お仕事がお休みの日を登録しておき、例えば、「水曜日限定!割引クーポン」
・主婦の方をターゲットに、例えば「平日10:00~15:00限定!プチギフトプレゼント」
・〇月に、〇〇メニューを受けられた方をターゲットに、例えばその後のお伺いや自宅ケアのアドバイス配信 など。

美容室・サロンのメールマーケティング手法まとめ

お客様は来店されていないときは、自宅近くでいつも見える場所にある店舗でない限り、残念ながら美容室のことはほとんど忘れてしまいます。自分の髪のことが気になり始めたとき、最初に思い出していただいたり、思い返していただくきっかけとするために、会員カードを作りお財布の中にサロンカードを入れていただいたりすることもあると思いますが、目にされなければ意味がありません。
継続的な美容室からのコンタクトがあることで、お客様はその店舗を何度も思い出し、そして来店してくださる中で愛着を持ち、良い接客・技術を体感し、サロンやスタッフのファンになってくださるのです。
そのための手法として、メールを活用することのメリットはご理解いただけたでしょうか?
お客様は一人ひとり違い、来店された際にはそれぞれに合わせた接客をされると思いますが、それ以外にもいつも「美容室で特別感を感じたい」と思われています。
来店されていないときにも、特別感を感じていただけるようなメールマーケティング、是非はじめてみてくださいね。


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