my select! -プロのこだわり- vol.3 ≪trueal hair design/川嶋真幸さん≫

『美容サロンで働く方々のこだわりをとことん知りたい。むしろ語り尽くしてほしい!』そんな編集部の思いを元に、bionly plusでスタートしたこの企画。
第三回目は、愛知県豊橋市のヘアサロンtrueal hair design代表の川嶋真幸さんです。

ヘアサロン『trueal hair design』川嶋真幸

「true」+「real」という二つの言葉が込められた「trueal(トゥリル)」をサロン名に掲げ、豊橋にサロンをオープン。
“オシャレだけど気負わず気軽に立ち寄れて日々の疲れを癒せるサロン”を目指し、ひとつひとつの施術から空間作りまで日々探求中。
その施術はお客様に寄り添った提案と仕上がりで人気を呼んでいる。

 

 

 

幅広い年代に愛される、親しみを持てるお店創り

―― まずは、川嶋さんのお店に対する『こだわり』を教えてください。

こだわり…こだわりって難しいですよね(笑)
豊橋ってちょっとトレンドが遅いというか、もちろん、リアルタイムにトレンドを取り入れてる方もいますが、全体的に最先端より数か月遅いかなという印象なんですよ。
そんな豊橋の方に「おしゃれ」 と感じてもらいながらも親しみを持ってもらえるようなお店の雰囲気作りを目指しています。

―― 実際に、ナチュラル&シンプルですし前を通ると「おしゃれで気になるな」と印象に残る店構えですよね。

やっぱり幅広い年代のお客様に来ていただきたいという思いがあるので、それこそ一度担当させていただいたお客様には、おじいちゃん・おばあちゃんになっても来てもらいたいですしそれを目標にしています。
あとは、美容室ってどうしても子供を連れでの行きづらさを感じてしまうんです。なので、気軽にお子様と一緒に来ていただけるよう店内にキッズスペースを設けています。

――空間で言うと、店内はとてもゆとりがあって落ち着ける印象を受けました。

これは、豊橋という土地柄もあるかもしれませんが…やっぱり都心や繁華街に比べてスペースをもった空間を実現できるところはありますね。セット面の間隔も元々1~1.5m離れているのでナチュラルにソーシャル
ディスタンス保てています(笑)
実は、はじめはシャンプースペースを個室にする予定だったんですが、ちょっと圧迫感が出てしまいそうだったので、逆にオープンスペースにして解放感を持たせています。

―― 施術面ではいかがでしょうか?

今だと沁みないカラーにこだわっています。
一般的なカラー剤ってジアミンが入っているのでジアミンアレルギーがある人には向いていないんですが、マニキュアやヘナでは染めたくない。そんなお客様のために沁みない、痒くならないカラーを日々探して研究を続けています。

―― まだ探しているということは理想のカラー剤に巡り合っていない?

まだ出会ってないです。めちゃくちゃ色々試してるんですが…
ただ、カラー剤に含まれているジアミンにも種類があって、その中でも沁みにくいジアミンが配合されているカラー剤には出会いました。でもまだまだ探求中ですね。
あとは…カラーだと白髪染めにもこだわっています。

―― それは薬剤でしょうか?それともデザインで?

デザインですね。しっかり染める一般的な白髪染めだとそれ以外のカラーを楽しめなくなってしまいます。一方で、白髪を生かしたグレーヘアもいいですが、場合によっては逆に老けて見えてしまったりと実はハードルが高いんですよ。
僕が提案しているのは、白髪をデザインの一部として染める、というかなじませるというかぼかすイメージのカラーです。そうすることで、色が抜けてもグラデーションになるので長持ちもします。
ヘアカラーって、100回~150回くらいするとアレルギー反応を起こしてしまうので、おしゃれに気を使ってマメに美容室に行くほどリスクが高くなってしまうんです。
それに、この白髪をぼかすカラーは年齢を重ねて髪が細くなって白髪が増えた時すぐにというのが難しくて…2年くらいかけてキレイなグラデーションに仕上げていくイメージ。なので、早めに「白髪を育てて楽しむカラー」といった感じでご案内させていただいてます。

シザーも「美容師とお客様」のように人と人との繋がり

―― それでは、ここからはシザーに関してうかがいたいのですが、現在はどちらのものを使われていますか?

シザーは、6本すべてキラシザーズさんという岐阜県関市のメーカーさんのものを使っています。
(キラシザーズHP…http://kirascissors.co.jp/

―― すべてですか!そのキラシザーズさんとはどのように出会ったのでしょうか。

元々、僕が美容師としてスタートしたルプラボウ(LE-PLA BEAU)という会社がキラシザーズさんと繋がりがあったんです。その時は美容師になりたてだったので会社に勧められるがまま買って使っていたんですが、もうとにかくキラシザーズさんがめちゃくちゃいい人で!!!
三ヵ月に一回は必ずフォローやメンテナンスに来てくださるし、使い心地に関しても親身になって相談を聞いてくださるし…なんというか、“ひと”から買いたいというか。
美容院に来てくださるお客様も、自分の髪をわかってくれている信頼している担当の美容師からシャンプーを買いたいじゃないですか。それと同じ。凄くよく面倒を見てくださるので、その恩返しじゃないけど僕もキラシザーズさんと一生お付き合いしていきたいと思っています。
そういえば、以前の会社に所属していた時にカットチームのリーダーをしていたのですが、カットのこだわりをキラシザーズさんにお話ししたら工場長がわざわざカットフォームを見に来て、フォームを見たうえでのアド
バイスとかいただいたこともありましたね。一緒に成長させてもらっている感覚もあります。

―― キラシザーズさんと一生お付き合いしていく覚悟ができているんですね(笑)

正直、キラシザーズさん以外のものを使ったことが無いからわからないですが、これからもキラシザーズさんから買いたいし、例えば使っているものに不具合や使い勝手の悪さが出てきてもメンテナンスで解決する。「な
にかあっても言えば叶えてくれる!」という信頼関係もあります。それに、キラシザーズさんが僕のことが好きなんだなっていうのが伝わってきています(笑)

―― ちなみに、現在のシザーは何代目でしょうか?

メインのシザーは二代目で、美容師になった18年前に買った初代もサブとしてまだ使っています。ちなみに二代目は15年目です。シザーは毎日しっかりお手入れすれば一生使える道具。手入れをしないと研ぎの頻度が高くなって短く薄くなっていって、慣れている長さと変わるので、切る感覚も変わってしまって、手を切っちゃうこともあるんですよ。多分…15年で研いだのは1~2回くらいです。

―― 6本の使い分けはどのようにされていますか?

二代目がメインで、初代は軽いので枝毛カットの時に使ったりしています。
梳くときはカーブがかかったアールセニング。通常のセニングシザーより束感が出るので質感よく仕上がるんです。通常のセニングシザーは25%・15%の二種類持ってますが15%がメインですね。カット手順としては「ベースカット⇒アールセニングで梳き⇒15%で微調整」といったイメージ。13年前くらいに買った25%セニングは、思い返すとほとんど使っていないかも(笑)

美容師は人としても成長するし技術でも成長する飽きないもの

―― それでは、最後に美容師という職業へのこだわりを教えてください。

美容師をやっていて思うのは、めちゃくちゃ仲のいい友達よりもお客様の方が会う頻度が多いなということ。1~2か月に一度お会いしますからね。そういったお客様もいる中で年代関係なくお話させていただき、自分が美容師という仕事を通じて成長させてもらっているなと感じています。
なので、こだわり…ではないかもしれないですが、自分にとって美容師とは人としても成長するし技術でも成長する飽きないもの。
一生、お客様と一緒に成長していきたいと思っていますし、そこがポリシーというかこだわりかな。お客様のことを裏切りたくないですし、裏切られたくない。繋がりを大事にしていきたいです。

『trueal hair design』SHOP INFO

【住所】愛知県豊橋市南小池128−1
【営業時間】(火~金)10:00~20:00 (土日)10:00~19:00
【定休日】毎週月曜日、第2・3火曜日
【URL】https://trueal.shopinfo.jp/

 

 


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