サロンインタビュー

2020.5.13
緊急事態宣言の期間延長が決定し、引き続き「不要不急の外出自粛」が呼びかけられ来客数の減少などに悩まされる中、他店の動向等が気になるのではないでしょうか。そこでBionlyでは、美容室へオンラインインタビューを実施。 第6回目は佐賀県伊万里市でフェイシャルエステサロン『キレイノキセキ』のほか、脱毛専門店、化粧品販売などのグループ事業を展開する、重松 宏臣氏にお話を伺いました。 ≪取材実施日:2020年5月1日(金)≫ ⇒ コロナ禍で活用したい!『業務改善助成金』とは?申請要件や必要書類などをチェック! CASE6:フェイシャルエステサロン『キレイノキセキ』 ――佐賀県内では感染率はそんなに高くないかとは思いますが、客足の変化や売上の変化等、何か影響は出ていますか? もうパッタリですね。ダイレクトに影響を受けています。予約のキャンセルが続いていて1日あたり、スタッフ1人で2~3人のお客様への施術が行える程度ですね。うちは医療関係の方や店舗近隣の工場に勤務されているお客様が多く「勤務先から外出自粛の指令が出ているから」とのキャンセル理由をよくお聞きします。誰かが感染してしまえば業務停止になってしまいますからね。 ――そんな中で、どのような営業を行っていますか? ご予約状況にあわせて営業時間を短縮しています。お子様がいるスタッフも4人おりますが、勤務時間も短縮していますね。 ――営業時間を短縮しようと決断されたきっかけは? みるみるうちにお客様からのキャンセル連絡が立て続けに入ってしまったり、マスコミからの情報も入ってきたりで「閉めざるを得ない」という感じでした。新人教育もやり尽くし時間も使い果たしたので、いまはこの状態で我慢しています。 ――その決断をスタッフの方々にはどのように説明されたのですか? 私ではなく現場の店長やマネージャーが伝えてくれました。うちには外部のお取引業者さんやメーカーさんの美容部員の方もいらっしゃるんですが、4月上旬からはそこからの派遣も中止になったりして徐々に“そういう空気”はできていましたね。これだけ世間が騒いでいますし、反対するスタッフもいませんでした。 ――4月上旬から“そういった空気”ができつつも、4月7日の緊急事態宣言が大きな決定打となった? そうだったと思います。我々としては最大限、マスクをしたり手洗いしたり、換気したり検温したり、色
2020.5.11
緊急事態宣言が発令された際、休業要請対象からは除外された美容室。引き続き「不要不急の外出自粛」が呼びかけられ来客数の減少などに悩まされる中、他店の動向等気になるのではないでしょうか。そこでBionlyでは、美容室へオンラインインタビューを実施。 第5回目は、愛知県名古屋市西区にあるhair salon aheadオーナー梅元 直樹氏にお話を伺いました。≪取材実施日:2020年5月1日(金)≫ ⇒2021年4月以降【緊急事態措置】または【まん延防止等重点措置】に伴う『月次支援金』についてはこちら ⇒ コロナ禍で活用したい!『業務改善助成金』とは?申請要件や必要書類などをチェック! CASE5:ヘアサロン『ahead』 ―― 今回の新型コロナウイルス感染症拡大の影響というのは、どのあたりで一番感じていますか? 美容院は元々3月が繁忙期なのですが、有難いことに2月から4月上旬まで予約がいっぱいでした。特に、2月・3月は売上が前年比130%くらいで。 ただ、愛知県に緊急事態宣言が発動してからは予約が全く入らなくなりましたね…開業直後よりも少ないのでは?というくらい本当にパッタリと予約が無かったです。なので、正直忙しかったのは3月までで売上も過去最高でしたが、逆に4月は過去最低でした。それでも、予めご予約いただいているお客様は4月の中旬頃まで普通にご来店いただけて、また徐々に予約が入るようになり4月を乗り越えられたといったところです。 ―― 今現在、営業形態はどのようにされているのでしょうか。 今はご予約がある時のみお店を開けていて、それ以外の時間はスタッフは自宅待機という時短営業のような形です。新規のお客様もご予約があれば受け付けていますし、スタッフが出勤しているタイミングで飛び込みのご来店があればお受けして、基本的にお断りはしていないです。 ―― お客様の反応はいかがですか? 新しい予約は入らなくなりましたが、キャンセルは少なかったですね。 ターゲットが美意識の高い方というのもあり顧客様からは「やっぱり美容院は営業してくれていないと困る」という声もいただいています。 その中には、もちろん医療関係者の方もいらっしゃいますし、そういう方は時間外で対応するなど配慮も行っています。また、お店では実際に感染防止対策を行っているところをお客様に見ていただける形で、換気や消毒をしていま
2020.5.4
緊急事態宣言が発令されたものの、休業要請からは除外された美容室。「不要不急の外出自粛」が呼びかけられ来客数の減少が気になる今、営業を続けるべきか、休業を決断するべきか…他店はどうしているのか、気になることと思います。そこでBionlyでは、美容室へオンラインインタビューを実施。 第4回目は大阪市で現在も営業を続ける3店舗のサロンをもつオーナーの前川 征一郎氏と、都島駅から徒歩2分の場所にある『moc』の店長、シマモト ヒトミ氏にお話を伺いました。 ≪取材実施日:2020年4月30日(木)≫ ⇒ コロナ禍で活用したい!『業務改善助成金』とは?申請要件や必要書類などをチェック! CASE4:ヘアサロン『moc』 ――今回の新型コロナウイルス感染拡大の影響で、お店にはどのような影響が出ていますか? 前川 征一郎氏(以下、前川):会社全体として、お客様の数にしても売上にしても約半減の感覚を持っていますね。特に緊急事態宣言後は強烈なインパクトがあったように感じていて、4月の昨対比で約60%ぐらいの着地になりそうな状態です。 シマモト ヒトミ氏(以下、シマモト):緊急事態宣言後は、新しいお客様があまり増えませんでした。来店されるお客様が不安に思われないように、SNSやお店のブログなどで「感染予防対策しています」と発信はしていますが、キャンセルされたお客様がまた戻ってきてくださるかどうか、不安なところはあります。 ――そんな状況でも、営業を続けていこうと決断されたのですね。 前川:スタッフの健康や不安な気持ちも痛いほど感じていましたので、正直迷いましたが、結果として時間を短縮して営業を続けることにしました。美容室は休業要請の対象にはなりませんでしたので、幹部には「この仕事は社会的に意義のある、必要な業種なのだ」ということを伝えました。その気持ちがある人は、できればこれからも助け合ってお店は開けておこう、と。 シマモト:中にはお子様がいらっしゃる等の理由で出勤できないスタッフもいますが、出勤しているメンバーだけでも「できることをしよう!」と一致団結して頑張っています。 ――お休みされている方もいらっしゃるのですね。 前川:今はだいぶ落ち着きましたが、緊急事態宣言直後にスタッフの心理的な不安が現れてきましたので、1人1人ヒアリングしたうえで、来れる人だけでやっていこうということになり
2020.4.29
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、休業を決断した美容室も増えている中、他店がどうされているのか気になるオーナー様も多いことと思います。 そこで、Bionlyでは美容室にオンラインインタビューを実施。緊急事態宣言前後での変化や対策方法などをお聞きしていきます。 第3回目は神奈川県川崎市にあるfeliceの店長、田中 佑介氏。feliceは小田急線栗平駅から徒歩30秒という好立地の “美髪専門店” です。休業を決定したタイミングや補助金申請・コストや経営に関する考えなどをお伺いしました。 ≪取材実施日:2020年4月22日(水)≫ ⇒ コロナ禍で活用したい!『業務改善助成金』とは?申請要件や必要書類などをチェック! CASE3:ヘアサロン『felice』 ―― まずは、今回の新型コロナウイルス感染拡大の影響はどのくらい出ていますか? 売上は、3月が約20%の落ち込みですね。feliceは来店されるお客様の90%以上がリピーター様ということ、年齢層は30代~40代のママさん世代がメインなので、卒入園式などの学校イベントが軒並み中止になった影響でかなり予約が動き客足が減少しました。4月は20日から休業に入ってしまいましたが、開けていても約30~40%落ちるだろうという推測でした。 ―― 4月20日から休業に入られたということで、緊急事態宣言から日を置いてというのは何か理由が? 世の中の動きや予約状況、休業に向けての準備だったりもふまえて4月20日からの休業となりました。新規のお客様自体は4月以降予約を受けていません。ただ、お客様には本当に申し訳ない、予約をずらしていただいたのは本意ではないというのが正直なところです。これを機に仕事への向き合い方・お客様への向き合い方を初心に帰って考えようとも思っていますし、お客様からも「みんなで頑張りましょう」と励ましていただけているのはとても有難いですね。 ―― その判断に対してスタッフの反応はいかがでしたか? この決断をしたのが非常事態宣言直後だったので「すぐの休業じゃないんですか」という声はもちろんありました。ただ、これに関しては経営判断としてトップダウンの決定で。普段は、私もトップダウンが好きではないので、物事を決めるときはスタッフと話して決めるのですが、こればかりは特例という形です。 ―― なるほど、その決断や休業期間に対する不
2020.4.27
4月7日に緊急事態宣言が発令されたものの、休業要請からは除外された美容室。「不要不急の外出自粛」が呼びかけられ来客数の減少が気になる今、営業を続けるべきか、休業を決断するべきか…他店はどうしているのか、気になることと思います。そこでBionlyでは、美容室へオンラインインタビューを実施。 第2回目は現在もJR大船駅から徒歩5分という場所で営業を継続する『MASAMUNE』のオーナー兼スタイリスト、栗田 和信氏に緊急事態宣言前後での変化や営業継続の決断の決め手などをお聞きしました。 ≪取材実施日:2020年4月16日(木)≫ ⇒ コロナ禍で活用したい!『業務改善助成金』とは?申請要件や必要書類などをチェック! CASE2:ヘアサロン『MASAMUNE』 ――コロナウイルス感染拡大の影響で、お客様の動きはどのように変わりましたか? 外出自粛要請が出てからは、土日にいらっしゃるお客様は少なくなりましたね。ただ「それなら逆に、平日に来ようか」という方は増えています。「こんな状況だけど、お店は開いていますか?」というお問合わせがすごく多いです。あとは「この先どうなるかわからないから、今のうちに来たい」とおっしゃるお客様もいらっしゃいます。 ――「平日に来店されるお客様が増えた」とは意外でした。 いま、行けるところが少ないじゃないですか。色んな所が閉ざされてしまって、皆様ストレスになっていると思うんですよ。「職場でも家庭でもない、第3の場所という特別な空間に行きたい」と思われる方がたくさんいらっしゃるんですよね。そんな理由でこの美容室を選んでくださる方々に対して、自分に何ができるか?といえば「人を綺麗にして、元気になってもらうこと」なんじゃないかなと。 ――そういったことが背景にあったから、今後も営業を継続していこうと決断されたわけですね? そうですね。お店は僕1人で営業していて、電車も乗らずに通勤しているのでリスクも最小限で済みます。何よりもお客様が必要としてくださっているのなら「開ける」の一択です。迷いはありませんでした。 ――営業するうえで、現在はどんな対策を行っていますか? 毎日テレビ等で情報収集しながら、最低限のことは心掛けています。ここは路面店ということもあって、扉を観音開きにして頻繁に換気を行っているのと、消毒の徹底、毎朝の体温チェック、あとはマスクは必ず着用して
2020.4.23
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、休業を決断した美容室も増えている中、他店がどうされているのか気になるオーナー様も多いことと思います。 そこで、Bionlyでは美容室にオンラインインタビューを実施。緊急事態宣言前後での変化や対策方法などをお聞きしていきます。 第1回目は茨城県守谷市にあるOrigins hair 2nd 守谷店の店長、花房 秀一氏。Origins hairは同じ茨城県の取手市に1号店があり、Origins hair 2nd 守谷店はつい先日2020年4月1日にOPENしたばかり。この時期にOPENを決めた理由や現在のご状況などを伺いました。 ≪取材実施日:2020年4月16日(木)≫ ⇒ コロナ禍で活用したい!『業務改善助成金』とは?申請要件や必要書類などをチェック! CASE1:ヘアサロン『Origins hair 2nd 守谷店』 ――この状況下で4月1日にOPENすることに、迷いはありませんでしたか? もともと3月16日にOPENを予定していたのを延期して4月1日にしたんですよ。すでに家賃が発生していましたし、お客様のご予約も入っていましたので、これ以上延ばすという選択肢はありませんでした。4月7日に緊急事態宣言が発令されましたが、茨城県は対象県外ということもあったので、営業は続けていました。 ――そうだったのですね。緊急事態宣言が発令されてからのお店の状況はどうですか? やっぱり当初の予定よりはだいぶ芳しくない状態です…新店なので持続化給付金も対象外(※)ですし。アシスタントと2人で営業していますが、予約が重なっていない日などは人件費削減のためアシスタントをお休みにして、僕1人で営業しています。4月1日にOPENしてすぐは忙しい日もあったりしましたが、緊急事態宣言が出てからは新規のお客様の動きは途絶えてしまいましたね。新しい店舗なので「頑張っていこう!」という意気込みはあっても、それに対してお客様の数が足りていないという感じです。 ※持続化給付金は、前年同月比で50%以上減少している者が対象となる ――やはり4月7日を境に、人の動きや環境がガラリと変わった感じがありますよね。日々変化する状況をキャッチするために情報収集などで何か気を付けていることはありますか? インターネットのニュースは毎日見ていますが、このへん一帯の情報は来店されたお客様