【アンケートで分析】美容室に人気のキャッシュレス決済サービスは何?

美容室や理容室、エステサロン、ネイルサロン、アイラッシュサロンなどの美容サロンで働く中、美容業界の動きや他のサロンの様子がふと気になることはありませんか?Bionlyでは美容サロン様に様々なテーマに沿ったアンケートを実施し、サロンの傾向やどのようなサービスを行っているか等を集計してご紹介しております。

第四回目の調査テーマは「店舗での会計方法」。前編と後編の2回に分けてアンケート結果を集計・分析しお届けしています。
前回の内容では、9割以上のサロンがキャッシュレス決済を導入しており、集客UPや業務効率化の効果を実感していることがわかりました。そして、各サロンが導入しているキャッシュレス決済サービスの傾向からその種類について詳しくご紹介しました。

▼前回の内容
【アンケートで分析】美容室の9割がキャッシュレス決済を導入!その理由は?

後編の今回は美容室が実際に導入・利用しているキャッシュレス決済サービスと、そのサービス内容を比較・分析してみましょう!

導入率が高いキャッシュレス決済会社は?

これから新たなキャッシュレス決済の導入を検討している方は、どのようなサービスを利用すべきかわからないことも多いかと思います。まずは、既にキャッシュレス決済を導入している美容室はどの決済会社を利用しているのかを見ていきましょう。

■Pay Pay(70.9%)
QRコード決済シェア率No.1を誇るPay Payが美容室での導入率もNo.1になりました!サロンで用意したQRコードやバーコードをお客様のスマホで読み取っていただくだけで簡単に決済ができるキャッシュレス決済サービスで、ポイントの還元率も高いため利用しているお客様も増加しているようです。
公式HP:https://paypay.ne.jp/store/cost/

■楽天ペイ(38.2%)
カード決済系のサービスでは、楽天ペイが最も導入率が高い結果に。楽天銀行を利用していると得られる特典が多く、美容室での入出金管理等で楽天銀行を利用している場合、とても便利なキャッシュレス決済サービスになります。
公式HP:https://pay.rakuten.co.jp/business/service/cardreader/

■Square(30.9%)
2013年にアメリカから日本に普及されたキャッシュレス決済サービスで、導入スピードやサロンへの入金スピードが比較的早いことが特徴です。日頃使用しているパソコンやiPad、iPhoneなどの端末に専用のICカードリーダーを接続するだけで簡単に導入でき対応プリンターを購入すれば紙のレシートを発行することも可能です。
公式HP:https://squareup.com/jp/ja

■Airペイ(25.5%)
リクルート社が運営しているキャッシュレス決済サービスで、取り扱い決済ブランドが多く、サポート体制も充実していることが特徴です。
公式HP:https://airregi.jp/payment/

■STORES(旧:Coiny)(20.0%)
シンプルでわかりやすい「かんたん操作」が特徴のSTORESターミナル。クレジットカードの2回払いやリボ払いも対応可能です。
公式HP:https://coiney.com/pricing/

■LINE Pay(16.4%)
LINEが展開しているLINE Payは、他のQRコード決済サービスよりもお客様のアプリ内決済の方法が豊富なので、クレジットカードを所有していない方でも手軽にキャッシュレス決済を利用できるのが特徴です。
公式HP:https://pay.line.me/portal/jp/business/payment-service

その他、メルペイやd-払い、au Payを導入している美容室もありました。オーナーやスタッフの方々にとって身近だったり、お客様からのご要望があった企業やキャッシュレス決済サービスを利用されている方も多いのかもしれませんね。

各キャッシュレス決済サービスの違い

では、美容室が実際に導入している上記6社にはどのような違いがあるのでしょうか?「QRコード決済系サービス」と「カード決済系サービス」の2種類のサービス形態に分類して比較してみましょう!

QRコード決済系サービス

Pay PayLINE Pay
QRコード決済
オンライン決済×
初期費用無料無料
月額費用無料無料
決済手数料無料無料
導入までの期間1週間程度10営業日程度
入金タイミング最短翌日手動:翌営業日
自動:月1回
振込手数料無料無料

この2社の大きな違いはオンライン決済の有無で、LINE PayではLINEを通してオンラインショップでの商品販売を行えます。そのため、お客様は店舗に足を運ぶことなく店販商品を購入できるというメリットがあります。

QRコード決済サービスの場合はお客様への普及率も重要なポイントになります。Pay Payは導入店舗数、個人利用者数のどちらもQRコード決済の中で1位を誇っているため、お客様からの需要が高いことが考えられますね。

カード決済系サービス

楽天ペイSquareAirペイSTORES決済
利用可能カードブランドVISA
Mater
American Express
JCB
Diners
DISCOVER
VISA
Mater
American Express
JCB
Diners
DISCOVER
VISA
Mater
American Express
JCB
Diners
DISCOVER
VISA
Mater
American Express
JCB
Diners
DISCOVER
クレジットカードの2回払い/リボ払い対応×××
QRコード決済楽天ペイ
au Pay
ALIPAY
We Chat Pay
JKOPAY
×Pay Pay
LINE Pay
au Pay
d-払い
ALIPAY
we Chat Pay
他7種に対応
we Chat Pay
電子マネー決済
オンライン決済×
初期費用実質無料実質無料実質無料実質無料
月額費用無料無料無料無料
決済手数料2.95%(税抜)~3.24%3.25%~3.95%3.24%~3.74%3.24%~3.74%
導入までの期間-最短当日2週間程度最短3営業日
入金タイミング楽天銀行:最短翌日
他銀行:翌営業日以降
みずほ・三井住友銀行:翌営業日
他銀行:週1回(金曜日)
大手銀行:月6回
他銀行:月3回
手動:翌々営業日
自動:月1回
振込手数料楽天銀行:無料
他銀行:330円
無料無料10万円未満:200円
10万円以上:無料
対応端末iOS、AndroidiOS、Android、PCiOSiOS、Android

代表的なカード決済、電子マネー決済はどのサービスも同様に利用可能ですが、QRコード決済やオンライン決済には各社違いがあります。また、STORESではクレジットカード決済の2回払いやリボ払いが可能なため、高額な商品を扱っている美容室には使い勝手の良いキャッシュレス決済サービスかもしれません。

対応端末は4社すべて対応しているiOSの他、AndroidやPCでの利用可否の違いがありました。POSシステムやレジの管理をPCで行っている美容室の場合、Squareを利用すれば新たな機材を購入せずに業務を一本化できます。

まとめ

今回ご紹介した6社のキャッシュレス決済サービスは初期費用や月額手数料等の導入費用を実質無料で提供しているため気軽に導入することができます。対応している決済内容や入金のタイミング、決済手数料にそれぞれ特徴があるので、よく比較して自分のサロンに最も合うキャッシュレス決済サービスを導入することが大切ですね。また、導入までの期間にはカード会社の審査が必要な場合が多いため、必要な時期に合わせて余裕を持って準備を進めていきましょう。

調査期間:2020/9/9(水)~2020/9/23(水)
回答者数:59人

キャッシュレス決済会社比較表:2020年10月31日時点

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