美容室

2020.7.17
「美容サロンで働くプロフェッショナルな方々のこだわりをとことん知りたい。いっそ語ってほしい!」そんな編集部の思いから、bionly plusでスタートするこちらのインタビュー企画【my select! -プロのこだわり-】。 記念すべき第一回目は、新潟県長岡市のヘアサロン『ciel』代表の寺迫正悟さんです。 ヘアサロン『ciel』寺迫正悟 東京の『M・TANIGUCHI』在籍時には、雑誌掲載や講師活動の他、各種コンテストでの受賞歴も多数。後進の育成も精力的に行い、受賞者や講師も輩出している。その後、新潟県長岡市にサロンをオープン。 現在はサロンワークに専念し、幅広いバリエーションで創り分け生み出されるヘアスタイルはもちろん、積極的に取り入れているリラクゼーションメニューも人気。 すべては、サロンの“ストーリー”を感じていただくために ―― まずは、単刀直入に寺迫さんの『こだわり』を教えてください。 こだわり…人から見ると「こだわってる!」と感じるかもしれないのですが、僕の中では必要に迫られてというか。サロンのストーリー・コンセプトが【青空 普遍 心地いい】ですが、それをお客様に実感していただくために努めていたら、結果的に多岐に渡ってこだわっている感じになっちゃいました。なので「コレにこだわろう!」というわけではないんですよね。 ―― 無意識のこだわりという? そうですね。でも、以前は【おもてなしは○○、施術は○○ …】とひとつひとつコンセプトを設定してそこに自分のこだわりや想いをぎゅっと詰め込んでいたんです。お客様や僕以外の美容師さんに対して“美容師としての自分”をまっすぐ言葉で表現しているつもりでした。 それが、6年前にお店の改装をするにあたって、お客様の繫がりから大手企業のCMなども手掛けるクリエイティブディレクターの内藤 昇氏(Noboru inc.)とご縁をいただき、サロンのディレクションをお願いした際に、当時のコンセプトを見て「保険の約定とか、ちょっと面倒な家電のトリセツみたいで何も伝わってこない」と言われまして(笑) ―― それはちょっと衝撃ですね… そう。そこから多岐に渡って提案や確認を繰り返し、現在のコンセプト【青空 普遍 心地いい】に集約していただきました。シンプルな3つのキーワードになったことで、やるべきことが僕の中で明確になり、まずは「サロン時