my select!-プロのこだわり-vol.7 ≪blanc/川崎史也さん≫

美容サロンで働く方々の独自のこだわりを、とことん語り尽くしていただく大好評のこの企画。
第七回目は、青森県三沢市のヘアサロンblancオーナーの川崎史也さんです。

ヘアサロン『blanc』川崎史也

18歳で青森から東京に渡り都内や神奈川でサロンワークを学び29歳で帰省。青森県内の大型系列サロンにて7年間勤め店長・教育担当も経験をしたのち独立し2021年1月三沢市に「blanc」をオープン。
店名の「blanc」は純白を意味し、お客様・スタッフをはじめ関わる全ての方と一緒にし幸せになる色を付けていきたいという気持ちが込められている。

 

 

 

三沢市の美容業界を盛り上げていきたい

――こちらの企画では、皆さまの“こだわり”をうかがっているのですが、川崎さんの“こだわり”とはなんでしょうか。

この「blanc」は今年の1月(2021年1月)にOPENしたばかりなので、サロンを造るうえでのこだわりになるのですが…サロンがあるのが青森県三沢市といって自衛隊駐屯地や米軍基地、そして原子力発電の処理工場があるので、地元の方はもちろんいらっしゃいますが県外から移住されて来る方が多い地域なんです。
そういった県外から移住されてきた方がすんなりお店に入ってきやすいようなイメージのお店にしました。

――具体的にはどのような?

華やかなイメージのお店にしたかったんです。
三沢市は地方都市なので昔ながらの美容室や、同じような雰囲気の店舗が多くて。コンパクトでアットホームな空間だったり外からお店の中が見えない感じですね。
そういった中で、外からあえてお店の中が見える造りにして、内装はコンクリートの打ちっぱなしに見えますが、実際はコンクリートを模した壁紙。光を反射しやすい壁紙にすることで非日常感を演出しています。

――写真でしか拝見できないのが残念ですが、街にあったら絶対に気になって振り返るスタイリッシュな外観とシンプルな内装が素敵です。

ありがとうございます。
僕はサーフィンやアウトドアスポーツが趣味で、お客様から「やっぱりサーフショップみたいなお店にするんでしょ?」って言われたりもしましたが、もうそこは自分の色は一切出さず、コンセプトに忠実に“映え”を意識して造りましたね。
そして、建築設計は美容室を多く手掛けているところではなく住宅メーカーさんにお願いしました。というのも、美容室に対しての「コレ!」というノウハウが無い分こちらの意見を通しやすいんです。昨年の4月から毎週打合せを重ねて、とんでもなく時間はかかりましたがとんでもなくこだわりのものはできましたね!
マイホームだとよく「2~3回引っ越してやっと満足できるものになる」と聞きますが、これまで色々なお店で働いた経験もあり店内導線も学ぶことができていたので、出来上がりには満足しています。

あと、内装面で言えばコロナ禍というのを意識して、コロナ対策を徹底できるようにしました。セット面は横並びだと人との接触が避けられず、美容室へ行くことに不安を持ってしまうのではないかと思い、お店の中央に大きな一面鏡を配置することで、鏡がシールドがわりになるよう工夫しています。この形だと、今は片側2面ずつですがコロナも終息しスタッフが増えたときに椅子を増やせばトータル6面取れますしね。
他には、シャンプー台はすべて個室にし、セット面との距離も少なくしていたり、店内空調も換気がしっかりできるよう大きめのものをつけたり…かなりこだわりました。

――サービス面での“こだわり”はいかがでしょうか。

施術でいうと、ショートのカットカラーでもおひとり様150分はいただいています。なので、おひとりにかかる時間が多くなり安くはない料金を頂戴することになりますが、カウンセリングも含め技術や薬剤・提供商品でもれがなく満足していただけるよう、メニューラインナップは全てセットメニューで展開しています。
そして、blancは現状三沢市唯一のCOTA正規取扱店というところ。
カットカラーのセットメニューである場合、店内で行うCOTAトリートメントとお持ち帰りのホームケア用トリートメントがセットに含まれています。
COTA自体がサロン専売を徹底しているメーカーさんなので、そこでの特別感は感じていただけていると思いますし、実際にお客様の感動や驚きがダイレクトで伝わるブランドだなと僕自身も感じています。
例えば、施術前に香りでシャンプーをえらんでいただく時も「シャネルの香水の調合師さんがプロデュースしている」と伝えると「おっ!」ってなりますし、やっぱり反応がいいですよね。【お客様にお使いしているものは一流のもの】というのをしっかり打ち出せて、お客様にもそれを感じていただける、そこがCOTAを取り入れて良かったなと思うところです。

――これまでその地域になかったもの、サービスを受けられるとちょっとした話題にもなりそうですね。

そうなんです。サロンの立地条件的にも、八戸や六ケ所村からもアクセスしやすく、近くに大型ショッピング施設があるので交通量も多く折り込みチラシを配布しなくても口コミや興味でお店の話題が広がってくれています。最近の流れだと、お客様がインスタで自発的にblancをメンションに付けて投稿してくれるのでそれで情報が広まってますね。
あとは、三沢市特有の居住地を転々としている方に「やっとお気に入りのサロンを見つけた」と言っていただけると本当に嬉しいです。このお店をやって良かったと思います。

単純な出会いでも、自分にスッと入ってきた

――それでは、ここからはシザーに関してうかがいたいのですが、現在はどちらのものを使われていますか?

今使っているシザーは全部同じメーカさんで、千葉県松戸市にあるミズタニシザーズ(https://www.mizutani-scissors.com/jp/)さんのものです。

――常時使われているのは何丁でしょうか。

基本的には、全部のタイプ合わせて7丁ですね。

――7丁は、このインタビュー企画史上最多です!その中でのこだわりというと?

そうですね、スキバサミは梳く量が違うので、普通は2~3本の方が多いかもしれないですが僕は4丁使い分けてます。梳きの量が少ないものは主に前髪に、梳きの量が多いものは毛量が多い部分に使っています。
普通のシザーは3丁使い分けています。ひと回り小さいシザーは耳周りなどの細かい部分に、メインは普通のサイズで…一番大きいシザーは刈り上げの時などに使います。大きいものはパワーがあるので、面がキレイに切れますね。

――ちなみに、ミズタニシザーズさんとの出会いは?

以前は名古屋のシザーメーカーさんのものを使っていたのですが、そこが会社自体がなくなってしまって。どうしようかなと、ちょうどデザイニングの幅も広がってきてほしいシザーが増えていたこともあってディーラーさんに相談したら、くれたのがミズタニシザーズのパンフレットだったんです。

一度、東京で実際に見たこともあって、自分がやりたいスタイルを作れるんじゃないかなと感じたので、お試しじゃないけど比較的リーズナブルなものを1丁買ったら、もうそれがドストライクすぎて!そこから何本も買い足していった感じです。
それ以降、後輩たちが「どこのを使ってるんですか?」と聞いてきたり、揃えている本数が多いから興味持って見に来たり。それで、皆もミズタニさんのを買うようになっていき僕も抜けられなくなっちゃいました(笑)
なんでしょうね、出会いは単純だったんですけど、自分の中にスッと入ってきたし、周りにもスッとハマっていった。
実を言うと、新しくblancもオープンして違うシザーにしようかな…と思ったりもしました。でもやっぱりしばらくはミズタニさんですね。

美容師は永遠に勉強し続けるもの

――それでは、最後に美容師という職業へのこだわりを教えてください。

今、僕がいる「独立して店舗を持つ」という立場が美容師なら誰もが描くビジョンのゴールだと思いがちです。ただ、その立場になってわかったのが、ここは全然ゴールではなく、美容師って永遠に勉強し続けなきゃいけないなと思いました。まだまだやることは沢山あるよ、と。
まさに今だと、コロナ禍で世の中の状況がどんどん変わり、お客様だけではなくて若いスタッフへの教育方針・方法も変わっています。でも、そんな中でも変わらないのは、『常に勉強し続ける』ということは教えなくてはいけないし、教えている自分もそれをやらなくてはいけない。
あとは、美容師の仕事というのは、人の手じゃないと出来ない仕事、お客様から直接お金をいただく仕事。コロナ禍でこの業界を盛り上げるにも盛り下がってがってしまうにも美容師としてお客様にその仕事をどう伝えるかも大事だなと感じています。
ちなみに、美容業界を盛り上げるというのに関しては、このお店をオープンした時に、三沢市の美容業界を盛り上げたいという気持ちが芽生えたんです。なので、近隣で活動しているフリーランスの美容師さんだったり、業界の経営者さんたちと積極的に交流しているんですよ。

SHOP INFO

【住所】青森県三沢市南町2丁目31-3830
【営業時間】9:00~18:00
【定休日】毎週月曜日・第三火曜日
【URL】https://blanc2021.com/

 

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