【売上管理の極意】美容室で売上アップを実現するために、現場でチェックすべきポイント

【売上管理の極意】美容室で売上アップを実現するために、現場でチェックすべきポイント

美容室の売上アップには、正しい売上管理が必要です。これはバックオフィスでもできることですが、美容室の現場で行うべき売上管理が2つあります。1つ目は「売上目標の把握と実際の売上とのすり合わせ」。2つ目は、「一日の売上を正確に確定させること」です。
今回は、美容室を営業する店舗で行うからこそ売上アップにつながる売上目標の活用方法と、一日の売上を把握するために重要なレジ締め作業についてご紹介します。

美容室の売上アップに成功するために

美容室の売上アップを実現!『売上目標』を設定していますか?

あなたの美容室では、損益分岐点を越えた売上は上がっているでしょうか?そして、経営状況は安定していますか?
経営計画では売上目標を立てていることと思いますが、美容師さんの中には「ノルマのような数字や目標設定が苦手…」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし売上目標を明確に示し積み重ねることで計画的な売上をつくれるようになれば、それは美容室の売上アップ成功への近道となります。
では、美容室の経営を安定させ売上アップへと繋がる目標とはどんなものなのでしょうか?

美容室において『売上目標』を立てる理由

美容室を運営するにあたって売上目標を立てることは、美容室において2つの成長を高めることに役立ちます。では、その詳細を細かく見ていきましょう。

美容室において『売上目標』を立てる男性

1)経営面
利益を確保しなければ美容室経営は成り立ちませんが、その利益をつくるには売上が必要です。美容室の売上アップをさせて利益を増加させていくためには、適切な売上目標金額を設定することが重要となります。
売上目標を設定し達成していくことは安定経営のためにとても重要で、達成できる見込みが無ければ営業方法の工夫するなど、これまでのやり方の何らかを変更するアクションが必要であることがわかります。売上アップのためのアクションは場当たり的に行うのではなく、計画的に行っていくことでストレスを分散させた経営ができます。

■売上目標を立てるポイント

  • 美容室特有の繁忙期や閑散期を加味したうえで、年間・月間の目標を設定する。
  • 大きな目標から小さな目標を設定する。 ※年>月>日
  • 日々いくらの売上が必要かを把握したうえで、その時々に必要な営業や対策を考える。
    例)キャンペーン実施、店販強化など

■目標金額の設定方法
前年対比売上アップする年間の売上目標金額を決めましょう。単純に「〇%増し」ということだけを決めるとネガティブな目標になりがちなので、根拠を持って目標金額を決めることが重要です。
例えば、

  • 既存率が〇%アップの傾向にある
  • 店販の種類を増やす計画がある
  • 対応できるスタッフの育成が進んでいる流入経路を増やす予定がある
  • 流入経路を増やす予定がある

などは、美容室の売上アップの期待ができる要素と言えます。これを基に前年対比アップした売上目標を設定し美容室内のスタッフ全員に共有することで、努力すれば手の届く目標であることを認識し合うことができます。

また、売上実績を日・週・月・年間と追い、目標と実績に大きな差が出てしまう時や想定外の事象が起きた場合などは軌道修正も必要です。当月の目標をコロコロ変えることは良くありませんが、最終的な目標は変えず計画的に中期的な目標を変化させることは悪いことではありません。これは“生きた売上目標設定”であると言えます。

2)スタッフの育成面
美容室全体の売上目標だけでなく、所属しているスタッフの個別売上目標金額を設定することは、スタッフのモチベーション管理にも役立ちます。『ノルマ』というと苦手意識を持つスタッフも多いかもしれませんが、目標が明確にあることで、それを達成するために努力する理由を示すことができます。

売上についてミーティングするスタッフ

■スタッフの売上目標を立てるポイント
サロン全体の目標金額からただ割り振るのではなく、スタッフの成長具合に合わせて目標設定することが重要です。例えば前年と比較して、

  • 対応できるメニューの数
  • 施術の所要時間
  • 指名数

など、共通項目を決めておき、それを基準に売上目標金額を設定します。成長を数字として表すことを示せば「ノルマ」ではなく「目標」と捉えさせることができます。

店舗や人の成長に合わせた売上目標を設定し、それをクリアすることで更なる成長につながるように売上目標を活用しましょう。

POSレジシステムで美容室の『売上目標』を設定&管理をしよう!

POSレジシステムで目標金額と売上を管理するメリット

POSレジシステムで目標金額と売上を管理するメリット

いざ売上アップのために売上目標を設定し、それと比較した売上実績&達成度を確認するとき、毎回計算するのは大変ですよね。しかし、自動集計されたものをいつでも簡単に確認することができれば、自然と数字に対する意識を高めることができます。それを可能とするのが、POSレジシステムです。
売上アップを目指すなら、美容室にPOSレジシステムを導入して売上管理を行うのがオススメです。

■現状が気になった時すぐに確認できる!
集計や計算という無駄な時間を一切カットすることで、美容室の売上アップ施策を考える時間や実務に時間を使うことができます。労力をポジティブなものに向かせると、スタッフの意識改革にも繋がります。

■数字を意識しやすい=行動に移しやすくなる!
美容室の売上目標を各自が把握することで、売上アップについて日々すべきことを個々で具体的に考えられるようになります。
また、目標は自分の成⾧を数字で分かりやすく計れる指標でもあります。形だけの目標ではなく意味のある目標を立て、達成するためにスキルを磨くという行動パターンをつくることができれば、美容室の総合力アップとなり必然的に売上アップへと繋がっていくことでしょう。

iPad専用顧客管理POSレジシステム『Bionly(ビオンリー)』の場合

Bionlyでは、売上目標設定機能と集計機能を搭載しています。これらを設定することで売上アップのためにどんなアクションを起こすべきか?を検討するヒントを得ることができます。

Bionlyの売上目標設定で出来ること
◆「施術」と「店販」
施術と店販でそれぞれ目標を設定でき、総合計の目標を設定できます。
施術と店販で別々に目標を立てると「どの施術メニューを何人増やす必要があるか」「あのメニューを受けたお客様にはこの店販を提案してみよう」等、目標達成や売上アップのためのアクションを計画しやすくなります。

◆「美容室全体」と「個別スタッフ」
美容室全体とスタッフ別で目標を設定し、それぞれの結果を集計・表示できます。

Bionlyの集計機能で出来ること
◆美容室全体の集計結果
実績として、総売上・施術別売上・店販売上・来客数・客単価が表示され、前期の売上と比較できます。さらに美容室全体の売上目標を設定すると日・月・年別に目標値と差額が表示されます。 詳細として、年代別や性別の実績やメニュー別などの結果も確認可能です。グラフや表でも表示されるため、直感的に現状を把握することができます。

◆スタッフ別の集計結果
実績として、総売上・施術別売上・店販売上・来客数・指名数・客単価が表示されますが、 スタッフ別の売上目標を設定すると目標金額・売上実績・差額・達成率をまとめて確認することができます。 また、売上実績の詳細をまとめて表示させることができ、新規や既存別・指名の有無別にも結果を確認できます。集計する期間も指定できるため、より細かな情報から振り返ることが可能です。
これらの情報はBionly管理画面からいつでも設定や確認が行えます。普段のサロンワークで利用するBionlyアプリでは、当月・日割りの目標金額と差額が表示されるため、常に売上アップに対しての目標を意識しやすい環境づくりができます。

POSレジ『Bionly』で売上管理をしているサロン様の声

具体的なデータがオーナーの自分への“通信簿”

【blanc/美容室】

【blanc/美容室】

リピーター率、再来率、何がいくら売れたか等の具体的な数字が毎日データとして明確に出てくるので助かっています。細かい部分まで作りこまれている分、 現状を知ることはもちろん将来を見据えた時にも、具体的なデータがオーナーとしての自分に“毎月の通信簿”のような形で刺さります(笑)。

全てにおいてデータの数字の反映はきっちり出ている

【HAIR SALON.MuKu/美容室】

【HAIR SALON.MuKu/美容室】

全てにおいてデータの数字の反映はきっちり出ているので、 それはすごくいいなと思いました。 分析機能は月に1、2回は必ず見ています。何十代の方がこれだけ来て、比率も出て、リピート率が今これくらいで、新規がこれくらいで、ときっちり出ているのが良いですね。メンズが少なかったらメンズに向けたアプローチをしないといけないなとか、 新規が減っているなと思ったらじゃあどういうふうにしていこうか?とか。データが出ているから制作の基盤になりやすいですね。

グラフがシンプルでわかりやすいく見やすい

【RecRe hair/美容室】

【RecRe hair/美容室】

日次売上や月次売上の確認はよくしています。個人売上も見ていますね。 分析はグラフがシンプルでわかりやすいので見やすいなと思います。 今はまだデータが少ないので、この先1年2年経ったら昨年比も出てより見やすくなると思います。

面倒だけど毎日欠かせないレジ締め作業の重要性

レジ締め作業は何故必要?

美容室経営をするうえで、決算月はもちろん、毎月の締め日や日々の締め作業を正確に行うことは、美容室の経営状態を正確に把握したり不正を防ぐために重要です。美容室営業終了後のレジ締め業務は店舗運営にとって非常に重要な作業ですが、正確さが要求されるため慣れていても時間がかかることもあったり、「釣り銭の金額が合わなくて帰ることができない」というような経験のある方も多いと思います。
そんな、面倒だけど毎日欠かせない『レジ締め』業務をまずは整理してみましょう。

美容室の売上金

■『レジ締め』で行うこと

  1. 店舗の一日の売上を集計
  2. 伝票上の売上とレジ内にある現金やクレジット伝票などの売上金額が一致するかを確認する
  3. 翌日の釣り銭を確保して残金を金庫・口座など安全な所へ格納する

レジ締め業務では、主に上記の3作業を行いますよね。
この作業(=レジ締め)を毎日行うことで、伝票・帳簿と実際の売上金をズレなく正しく積み上げていくことができます。ここでミスを発見できれば、経理面では決算作業がスムーズに進むようになるでしょうし、美容室に来店されるお客様の売上データなどを分析したいときにも正確な数字を見ることができます。
そのためにも、日々のレジ締め作業は重要であり必要業務といえます。

■決算書づくりにも必須の売上集計
決算期における締め作業や棚卸作業は必須作業ですが、実際のところ美容室からは「丸一日かかる」という声を多く耳にします。年に1度の確定申告時も、書類作りは税理士さんにお任せするとしても、事前に全ての売上については美容室側で算出しなくてはなりません。

売上額や店販商品・アイテムの抽出、発注と仕入額の確認、売上と経費の確定など、細かな集計を行った後で貸借対照表、損益計算書を作成することに疲弊している美容室オーナー様も多いのではないでしょうか。月に一度の作業でもなかなかの時間を取られ、美容室の通常業務と並行してこれらの時間を確保するのも大変です。
数字が合わない場合には、その理由をアナログ作業で探すのは気が遠くなるような時間と労力が必要となり大きな作業負担にもなります。

POSレジシステムの導入で、レジ締め作業の圧倒的効率化を実現!

美容室のタイミングに合った『締め業務』が重要!POSレジシステムを上手に活用するポイント

POSレジシステムを利用すれば、日々の売上集計は自動で行われ、当年・当月売上だけでなく前年比を比較できたり、その結果は数字や表で表されます。これにより、集計や計算の作業負担を大幅に軽減してくれますが、集計された数字を月間・年間の結果として活用するうえで忘れてはならないのが「締めのタイミング」です。
積み重ねられた集計結果の表示が実際の締めのタイミングと一致していることは、決算にかけての間違い防止と売上意識形成のためにも重要です。

<POSレジシステムで『締め日』『決算月』を設定するメリット>
美容室向けPOSレジシステムBionlyでは、『締め日』『決算月』の設定ができます。
締め日と決算月を正しく設定することで、集計結果を正確に表示させ、より見やすく活用しやすいデータとして利用できます。

例えば....
美容室の締め日が「25日」と「末日」の場合
「25日締め」の場合:26日からスタート
「末日締め」の場合:1日からスタート

というように、集計画面の表の表示や集計期間が変わります。

同様に、決算月も『12月決算』『3月決算』『6月決算』などで、それぞれ『当年』として計算される期間が変わります。

美容室の売上管理、カレンダーとペン

正しい設定で正確な集計を
これらを正しく設定することで、美容室の決算タイミングに合わせて正確な集計結果を簡単に算出することができます。日々の総売上をはじめ、メニュー別、店販別の集計だけでなく、同POSレジシステム内に搭載されている在庫管理機能と連動すれば仕入や出庫結果も会計により自動集計されていきます。

このように、POSレジシステムを上手く活用することで1つ1つ集計する手間が省けるのはもちろん、美容室の課題のひとつである在庫の照らし合わせ作業(棚卸)も楽になります。

<POSレジシステムで『締め時間』を設定するメリット>
美容室向けPOSレジシステムBionlyでは、予め「締め時間」を設定することで一日の売上の区切りを統一できます。

通常のPOSレジシステムの集計機能では会計することで自動的に集計されていきますが、例えばいつもの営業時間外での対応があった場合などはレジ締めをした後に売上が上がると、レジ金が合わなくなってしまうことがあるかもしれません。そういったとき、計算が合わず慌てることを防ぐためにも、POSレジシステムに締め時間を設定しておくことをおススメします。

締め時間を設定しておくと最後までレジ締め作業を待たずに済むので、事務作業も効率的に進めることができます。

例えば「20時以降の予約や会計をした売上は、全て翌日分として集計する」と決めると、イレギュラーな対応があるときでも毎日必要なレジ締めを先に済ませておけるので、翌日に別のスタッフが担当したとしても問題なく一日の営業と業務を進めることができます。

そして深夜営業をする美容室なら締め時間を【4:00】に設定するなど、一日の区切りとするタイミングに合わせて自由な設定が可能です。

機能を使いこなして業務負担を削減
このように、意外と見落としがなちょっとしたことでもPOSレジシステムにある機能を使うことで、美容室における日々の業務を効率化させ、労力のかかる決算関連の作業も大幅に削減することも可能なのです。

美容室向けiPad専用POSレジシステム『Bionly』の「レジ締め」機能をご紹介!

日々のレジ締め業務をラクにするBionlyの使いやすいポイントとは?

お客様のお支払いが現金だった場合、レジ内の現金が動きます。一日の最後のレジ締め作業では、現金売上と実際の現金が合うかどうかを確認する作業も必要ですよね。POSレジシステムを使ってレジ締めすれば、これも時短できます。

「レジ締め」機能

  • 最初に、「レジ準備金(釣り銭)」を登録しておけば、営業終了後に実際レジの中にある紙幣や小銭の枚数を登録するだけで、自動計算してレジ内合計金額を算出します。
  • 自動集計される現金売上金額とレジ内の現金が合うかチェックがカンタンにでき、当日の現金授受に差異や過不足が発生していないか確認することができます。
『Bionly』美容室の売上管理向けiPad専用POSレジシステム機能画面

☆ここがポイント!☆

  • レジ締めは「中締め」と「締め」を用意しており、営業時間の途中でも何度でも現金に差異が無いかを確認できる!
  • レジ締めをした時間と現金の履歴も確認できるため、ミスが起きた場合に原因となるものを絞り込みやすい!

Bionlyでは、日次売上として、現金、各クレジットカード、その他決済方法ごとにそれぞれの売上金額を自動集計しており、いつでも確認が可能です。現金売上の照らし合わせは、レジ締め機能で現金を数えれば完了します。短時間で正確に当日の売上を確定させ、全てのお金の動きを確定させることができます。

「入出金」機能
売上以外の現金の出入りを登録することができます。
例えば、

  • 雑誌や消耗品をレジ内の現金で購入した場合
  • 過不足金の調整、登録 など

レジ内の現金を使った内容(理由)を登録もでき、登録した時間も反映されます。

☆ここがポイント!☆

  • 入出金の理由を自由に入力でき、登録した日付、時間は自動登録される!
  • Bionlyでは入出金一覧を期間を指定して確認できるため、諸費用の履歴をまとめて確認でき、経費計算時にも役立つ!

会計業務を行っていると、どんなに気を付けても釣り銭の受け渡し間違いが起きてしまうことがあります。しかし原因が見つけやすくなったり、レジ締め作業自体を効率的かつ正確に、さらにスピーディーにできるようになれば業務負担が減ることは間違いありません。会計と集計が連動するPOSレジシステムで、レジ締め時間を短縮しましょう。

美容室で売上アップを実現するための売上管理の極意まとめ

いかがでしたでしょうか。美容室の売上アップを成功させるには、生きた売上目標を設定すること、毎日しっかりと締め作業を行い売上管理をすることが重要です。そのためにも、日々の売上集計などを自動で算出できるPOSレジシステムの導入をオススメします。POSレジシステムは、正確性の必要な売上集計や締め作業の負担を大幅に削減し、時間短縮を実現します。
効率アップして業務負担を減らしつつ正確な売上管理を行い、売上目標と照らし合わせながら更なる売上アップにお役立てください


『Bionly』POSレジに関するご相談・お問い合わせ

美容室・美容サロンへのPOSレジシステム新規導入および他社からのお乗り換え等の各種ご相談など、Bionlyへお気軽にお問い合わせください。皆様のサロン運営における課題を伺ったうえで最適なご提案をさせていただきます。

動画で見る『ipad専用POSレジBionly(ビオンリー)

【美容室お役立ちリンク】

厚生労働省/美容業 統計情報
厚生労働省/生活衛生関係施設数(美容所・理容所など)の年次推移
経済産業省/理美容業分析記事一覧
J-Net 21/独立行政法人中小企業基盤整備機構・美容院
一般社団法人/日本美容協会
東京都美容生活衛生同業組合
日本政策金融公庫/美容業創業の手引き